上古天真論

薬膳

黄帝内経

薬膳は中医学に基づいて弁証しており、
中医学の理論体系を確立・発展させる基礎となる医学書である
黄帝内経』は、
気になりながら、なかなか敷居が高く取り組めていませんでした。
講師資格も取得したし、教える立場としてはやはり入れておかないといけない知識だと思い、
「まんが 黄帝内経」という本を手に入れました。
まんがですけどね(笑)
読みやすいと勧められて読み始めた本ですが、
挿絵が多く、キャラクターが掛け合いをしていたり、短いストーリーになってたりで
読みやすくはなってますが、
発行者からのメッセージにも
「とらえどころのない記述も多いと思われると思います」
とありますが、本当に、、、
めっちゃ読み応えがあります。
「これは、こういうことかな?ああいうことかな?」
と考えながら読んでいます。
そして、なんと、
第一篇にあたる「上古天真論」の内容が、
今私が目指している生き方で、みんなにも伝えたい生き方を表していて、
これは解読したいなー。と俄然やる気が出ました。
私なりの『黄帝内経』の解釈を文章に残してみたいと思いました。
全編は載っていないし、抜粋になってしまうとは思いますが、
楽しんで読んでもらえればと思ってます。

上古天真論

素問の第一篇「上古天真論」

黄帝が問う・・
昔の人は、百歳をこえても衰えはしないと聞いたが、なぜ今どきの人は五十歳ぐらいで皆衰えてしまうのだろうか?
岐伯が言う・・
その時の人は、養生のことをよく心得、四時陰陽に応じて暮らしていた。
彼らは飲食に節度があり、寝起きは規則正しく、無理な力使いをしなかった。
だから、心身ともに健やかで、百年の寿命を全うすることができた。

これが、
「100歳まで生きる」
「自然と共に生きたい」
と、目標を立てている私にとって、『黄帝内経』を学ばなければ!!
と食いついたスタートの文章でした。
まぁ、100までの半分をすでに不摂生に過ごしてしまっているので、
すでに衰えてしまっているという年齢なので、どこまで取り戻せるかは分かりませんが、、、

自然からの邪気は病気のもとであるが、季節の変化に応じて生活をすれば、これらを避けることができる。
同時に、無欲恬淡であれば、精神的な刺激が避けられる。
すると、体内の営気は滞りなく巡り、衛気はしっかりと体表を防御し、病の邪気が体に侵入することはないだろう。

中医学では、「気」は、生命の源であり、宇宙の全ての事物は「気」の運動と変化によって生み出されていると考えられています。
「気」は、目には見えませんが、身体を構成する最も基本的な物質とされており、人体のあらゆるところに「気」が存在します。
逆にいうと、「気」がなくなった人体は生命活動が止まったということになります。
人体の「気」は、大きく分けて「元気」「宗気」「営気」「衛気」の四種類あり、
「営気」は、脈内を巡り各組織に営養を運び、「衛気」は、体表面を巡り外からの邪気の侵入を防ぎます。
季節の変化に応じた食事や生活をすることと、精神穏やかに過ごすことで、「気」の巡りがよくなり、病気にならない。
ということですね。

女性は七才を一紀とする
  7才 腎気が活発になり、永久歯が生え、髪が伸びる。

 14才 腎気が成熟したため、月経が始まり、子供を孕む能力が備わる。
 21才 腎気が体のすみずみまで行きわたる。
 28才 髪の毛が豊かで、体の最も強壮な時期である。
 35才 顔がやつれ始める。
 42才 顔にしわが寄り、白髪が目立ち始める。
 49才 血脉に血が少なくなり、月経が止まり、子供を産むことができなくなる。

男性は八才を一紀とする
  8才 腎気が活発になり、髪がふさふさと伸び、永久歯が生える。
 16才 腎気が成熟し、生殖能力が備わる。
 24才 腎気が体のすみずみまで巡る。
 32才 筋骨が逞しくなり、肌肉が豊かになる。
 40才 腎気が衰え始め、髪の毛が抜け、歯が揺れる。
 48才 陽気が衰え、顔面にしわが寄り、髪の毛が白くなる。
 56才 肝気が減り、筋肉が衰え、生殖能力が弱まり、体が老化してしまう。
 64才 歯も髪の毛も抜け去る。

某有名な健康飲料のCMで、
「女性は7の倍数、男性は8の倍数の年齢の時に、体調に変わり目が訪れる。」
と謳っていたのは、ここから来てたのですね。
腎気とは、生まれながらに持っている生命力で「先天の元」とも言われています。
腎気は腎精であり、親から受け継がれ、腎の中に蔵します。
腎は「精を蔵し、生長・発育・生殖を主る」と言われ、
受け継がれた腎精の量や質に生長・発育・生殖が影響を受けることがわかります。
「先天の元」があるということは、「後天の元」もあり、
後天の元は、脾胃が作り出した水穀精微の気と、肺の呼吸作用で吸入した清気から作られます。
後天の元を作り出し、先天の元を補うことが大切になっていることが分かります。
そして、腎精を蔵する腎を養うことが大切になっていることが分かります。

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