「黄帝内経」は、中医学の基礎理論の基となった経典です。
解釈の難しさや矛盾したところもあり、まだまだ解明されていない部分もたくさんあるのですが、
人と自然・宇宙の関わりを重視した考えのもとに綴られており、自然と共に存在することが人の正しい生き方で、そうすることで健やかで長生きができる。
みたいな考え方が好きです。
薬膳を学んでいるとところどころに出てくる素敵な言葉を拾っていきたいな。
と思います。
「人与天地相応也、与日月相応也。故月満則海水西盛、人血気積、筋肉致、毛髪堅‥‥」
人の身体は、天地とつながっていて、自然の影響を受けます。月日の流れ、季節とか時間とかの影響も受けます。
特に月の満ち欠けは、身体の状態に大きく影響を与えると考えられています。
人の体重の60%は水分と言われるように、人の身体は水分(陰)で満たされています。
太陽と月の引力の影響で海水の満ち引きがあることは知られていますが、
人の身体の水分も太陽と月の引力の影響を受けるというのも頷けます。
すなわち、月の満ち欠けで身体への影響が大きく作用していると考えられます。
(占星術でも、身体は月の状態を見るんですよ!)
陰の強い満月の時には、陰の最も強い海水が満ちて上がり、身体の気血も充実します。
そこで、筋肉と毛髪も丈夫になる‥‥
というようなことが書かれています。
今日は満月、エネルギーに満ちて溢れています。
交感神経が充実しているので、色々なことが活動的になれ時、身体を守る力も充実しているので外に外に出していきましょう。
ただし、エネルギーが上へ表面へ引っ張り上げられているので、
睡眠の妨げになったり、頭痛や眩暈には注意が必要かもしれません。
上がり過ぎの時は、酸味や苦味の食材を摂ることで、下げると良いです。